板金・塗装の流れ
見積もり
まず塗装面の状況を的確に判断した後、お客様に作業方法を説明して見積もりを提案します。
【写真の説明】
以前にも補修塗装されていますが、カラーベース(調色した塗料)とクリヤー(トップコート)との密着が悪く、クリヤーが剥がれてきています
現在は一部分が剥がれているだけですが、このままにしておくと、いずれはボンネット全体が剥がれてしまいます。
剥がれている部分だけを処理して補修塗装した場合には、処理していない部分はいずれ剥がれてきてしまいます。
きれいに仕上げるためには、ボンネット全体の旧塗膜を剥がす必要があります。
脱着作業
車両の他の部分にホコリやキズを付けないようにボンネットを車両から外します。
旧塗膜の剥離作業
旧塗膜を剥がすには、剥離剤を使用する方法と、サンダーで剥がす方法とがあります。
【写真の説明】
今回は、サンダーを使用します。
下地の塗装
防錆の役目と、上塗り塗装との馴染みを良くするために、プライマリー・サーフェーサー(略してプラサフ)という下地塗料を使用します。
下地作業を適正に処理することにより、上塗り塗装の耐用年数が格段に伸びてきます。
足付け作業
上塗り塗装をするために、プラサフに細かいキズを付ける作業を行います。この足付けには、水研ぎ(ウェットサンディング)と、カラ研ぎ(ドライサンディング)があります。
【写真の説明】
今回はカラ研ぎで作業します。カラ研ぎには専用のサンダーを使用します。ペーパーの番手はP400です。
水研ぎとカラ研ぎでは、ペーパーの作り方と作業方法が異なるため、同作業でも違う番手のペーパーを使用します。
★水研ぎ: P800~P1000
★カラ研ぎ: P400
上塗り作業
この工程では、カラーベース(調色した色)とトップコート(クリヤー)を使用します。
色によって、3種類の塗装工程があります。
【写真の説明】
今回は、2コートパールを塗ります
1. | コートで塗る色: 白・黒・赤など、クリヤーを塗らない色 |
2. | コートで塗る色: メタリック・2コートパールなど ★メタリックベースとクリヤーの2工程 ★太陽下では“ギラギラ感”があります |
3. | コートで塗る色: 3コートパール(ホワイトパール) ★カラーベース、パールベース、クリヤーの3工程 ★メタリックや2コートパールに比べると“ギラギラ感”は少ない |
乾燥作業
トップコートを塗り終わったら、乾燥機を使用し塗料を焼くことにより、引き締まった仕上がりになります。
塗料を引き締めることにより、耐用年数も伸びてきます。
仕上がり/納車
作業の終了したパーツを車両に取り付け、確認して完了です。
補修前と後の写真を見比べてみてください。
【補修塗装 前】 | 【補修塗装 後】 |